初めて発表された”南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」”

きょう夕方発生した日向灘を震源とする地震。
宮崎県内では最大で震度6弱が観測されました。
そして、その後、気象庁から
南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」という
いままで出されたことのない情報が発表されました。


2019年の運用開始以降初めて発表された
”南海トラフ地震臨時情報”。
いまテレビを付けるとその文字が大きく出ています。
これを見ると驚いたり恐怖心を抱いたりしますよね。
ですが、この情報が出たからといって
「すぐに南海トラフ巨大地震が絶対に起きるんだ!」というものではありません。
少し強引かもしれませんが、簡単な言葉でいうとすれば、
「巨大地震の想定震源域内で大きな地震があったので、普段より一層注意してください」という意味合いの情報です。
過去にも、2011年の東日本大震災のときのように
規模の大きな地震が起きた数日後に、巨大地震が発生した例があります。
それと同じように、南海トラフ巨大地震の想定震源域内で
◆「今回の地震を機に大きな地震が続くおそれもあります」と注意喚起しているものです。
なので、この情報が出たからと言ってすぐ避難などが必要なわけではなく、
◆「もし起きてしまったときに迅速・適切な避難行動をとれるよう、
備蓄や避難ルートなどを見直して、より一層注意・警戒感を高めてください」というものです。

こちらのNHK千葉放送局のサイトに解説記事がありましたので、リンクを貼らせて頂きます。

NHK千葉放送局 ちばWEB特集
千葉県の対象地域・被害想定は 南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」 日頃の備えの再確認を(2024年8月8日更新)

NHK千葉放送局の記事なので
後半部分に千葉県に特化した情報が載っていますが、
ボリューム的に私は理解しやすいと思ったため載せさせて頂きました。

(もっと詳細に説明されているのは下記のリンクです
NHK NEWS WEB
【詳細】南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」気象庁発表(2024年8月8日 21時36分更新))

また、こういう時にとても怖いのは、デマや誤解による情報が拡散し、
パニックが起きることです。
いま、既に南海トラフに関する偽情報がSNS等で出回りはじめているようです。
ぱっと目についた文章や写真、映像等の情報を鵜呑みにするのではなく、
まずは、見聞きしたその情報の、
◆記事の出所(国や自治体、報道機関、実在する公的な研究所や有資格者のものか、など)と、
◆発信・更新された日時(最新のものかどうか)を確認してから
情報を得ることが大切です。

こういうときこそ冷静に、慎重な行動・情報の見極めをお願いします。
同時に、今回の地震で震度の大きかった九州・四国地方の皆さんが安全に過ごされ、
これ以上の被害が出ないよう心より願っています。

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