液体ミルク、どれを備える?防災士ママの選び方*

先日のブログで”防災士としてお話します”とお伝えした
親子向けイベント『&MAMACOフェスタ』にて
2回にわたって防災のお話をさせていただきました。
そのなかで特にリアクションを頂いたのが「液体ミルク」についてでした。
そこで今回は少しだけ、液体ミルクの選び方についてお話したいと思います。

会場のひとつは
最寄りの錦糸町駅のすぐそばにアカチャンホンポがあったので、
直前に持てる分だけ液体ミルクを購入して会場に向かいました。
(本当は全メーカーさんのものを揃えたかったのですが、
配布資料などの荷物もあり、限られた量になってしまいました…)

乳幼児のいるご家庭にぜひ備えていただきたいもののひとつが、液体ミルクです。
通常、赤ちゃんにミルクをあげるには
お湯を沸かして粉ミルクを調乳する必要がありますが、
液体ミルクは開封すればそのまま飲ませることができます。
災害時など、調乳が難しい状況でも
赤ちゃんにミルクをあげることのできる心強い存在です。

最近では複数のメーカーさんが「赤ちゃんのために」と
想いを込めて、素晴らしい液体ミルクをつくられています。
購入する側としては「どれにしようか」と嬉しい悩みが生まれるほどです。

先述したイベントで液体ミルクについてお話したときは、
選ぶ際のポイント(成分などは別にして)を
大きく分けて2つご紹介しました。

① 保管のしやすさ
赤ちゃんがいるご家庭において
液体ミルクはいざというときのために多めに備蓄しておきたいものですが、
保管スペースの確保が課題になることも。
そんなときは、パウチ型の液体ミルクも選択肢のひとつです。

※写真のパウチ型の液体ミルクには「この面を上にして保管してください」と記載がありますが、
メーカーさんにその意図を問い合わせたところ、
これは成分の沈殿を防ぐためだそう。
バッグに入れて持ち運ぶ、ですとか、縦置きしたい場合は、
使用する直前に必ずゆっくり揺らすように振るといいますか、ゆっくり振って
成分がまんべんなく混ざるようにしてから使うと良いそうです。


持ち運びにも、パウチ型は軽くて良いと思います。

一方、”賞味期限”で考える保管のしやすさ(買い替える頻度が減る)でいいますと
スチール缶タイプのものなど
賞味期限がさらに長いタイプの液体ミルクもあります。
「場所をとるか」「期限の長さをとるか」
——ご家庭の使い方に合わせて選んでいただけたらと思います。

そして、液体ミルクを選ぶポイントもうひとつ。
② 赤ちゃん自身の好み
これは私自身の体験から。
私は、息子が生まれる少し前から液体ミルクを備えていました。
そのとき私が選んだのは、
当時、賞味期限が一番長いとされていた液体ミルク。
でも、いざ息子がうまれて少し経ち、
いざというときに備えて…と思って試しに少し息子にあげてみると、
そんなに進んで飲んでくれませんでした。(とてもおいしいのに…!)
一方、
産院でいただいた別のメーカーさんの液体ミルクは、ごくごくと美味しそうに飲んでくれました。
親が「良い」と思って選んでも、
赤ちゃんが気に入ってくれなければ、いざというときに口にしてくれない可能性もあります。
(災害時など、ストレスがかかる状況ではなおさらです)

これは余談ですが、
息子の出産前、お店でベビーカーを買おうとしたときに店員さんから
「事前に買うのではなく、
赤ちゃんが生まれてから“本人に選ばせる”のもひとつですよ」と言われたことがありました。
赤ちゃんの体格差によるシートの幅や乗り心地の好みがあるとのこと。
実際、息子が生まれてから改めてベビーカーを見に行くと
私と夫の「これが良いんじゃないかな」と思ういくつかのなかから
本人の表情・雰囲気を見てスムースに決まりました。

そうした経験があったので、
液体ミルクに関しても「そうだよね、赤ちゃんにも好みってあるよね」と思えて
結果的に、私が用意していた液体ミルクは大人用の料理に使い、
備蓄品としての液体ミルクは息子が気に入ったものを買い直して常備するようになりました。

今回イベントでは
「パウチ型があるなんて知らなかった」
「使い捨ての哺乳瓶もあるんですね」といった声をいただき、
少しでも「そうなんだ!」につながる情報をお届けできて良かったです。

使い切り哺乳ボトル*消毒済みなのも嬉しいですね

昨日、北海道や宮城県の一部で猛烈な雨が降りました。
道路や住居、店舗が冠水する被害が相次いだというニュースを見て…
特に、半年前まで住んでいた仙台市内の様子に驚き、胸が痛みました。

地震、台風、大雨など…いつなにが起きるかわかりません。
だからこそ、もし何かが起きてしまったときに
「あって良かった」「考えておいて良かった」と思えるなにかを
ぜひ日ごろから少しずつ備えてみてください。

私はこれからも、機会があれば
ちいさなものでも何かしらの“安心につながる情報”を伝えていきたいと思っています。

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